為替相場はどうして動くの?

為替相場は通貨の価値を決める相場でして、通貨の価値は絶えず変動しています。

なぜ通貨の値段は変動するのか?

貿易で輸入をすると支払いは相手先の通貨で支払ったり、輸出で代金を相手先の通貨で受け取ったりします。
この時自国通貨を相手先の通貨に変えたり、相手先の通貨を自国通貨に変えたりする時に為替相場を利用して、代金の支払いを完了します。
この代金の支払いを決済といい、外国通貨の場合はその通貨を自国通貨に交換する必要の決済のことを為替といいます。

ただ通貨にも需給がありますので、需要と供給の関係で、通貨の値段が変動します。
つまり為替相場は需給バランスで動くということです。
それでも需給バランスだけにしては通貨の変動が大き過ぎます。
何か他の要因で為替相場が変動しているということです。その変動の主な要因は投機です。

投機が為替相場にどれだけ影響を与えるのか?

為替相場の市場規模が大きいので、大きな資金を運用するのには都合が良いです。
それでますます資金が集まって、市場規模が年々肥大化していって、貿易に対する為替取引を大きく上回る規模で投機が行われています。
投機資金は金利動向に敏感で、今では貿易の金額よりも金利の動向で為替市場が動くようになっています。

投機資金が金利動向に敏感な理由

投機は銀行などから資金を借りて投機を行うから、ある通貨の金利が上がるとその通貨で借りている資金を返済に動き出します。
さらにその通貨が他の通貨よりも金利が高ければその通貨を買い、その通貨建ての債券を買って金利で稼ごうとします。そのような理屈で金利上昇から為替相場の変動が起きます。

ただし、この理論はリーマンショック以前の投機筋のポジションであり、現在では日本の銀行同様、投資、投機のためには銀行はその融資を行いません。銀行が融資したお金に対して投機筋は、レバレッジをかけて投機、投資をしたのです。実際に借りたお金以上にレバレッジをかけて投機を行ったわけですから儲かるときもすごいですが、損するときにはリーマンショックのように暴落をするのです。
借りているお金ですから投機筋が、金利に敏感になるのは当然の話になります。

この投機筋の動きに他の人達も合わせて動くようになりますから、金利次第で為替相場は大きく動くようになりました。

本当の投機筋は、金融政策を考えてポジションを取る!

昔の日本は貿易黒字で円高になっていました。
政府は行き過ぎた円高が日本経済に悪影響を与えるとして、日銀に円高是正の市場介入を依頼し、日銀は為替市場で円売りドル買い介入を行いました。
しかし大規模な介入をしたにもかかわらず効果はあまりなく、円高は容認ということになりました。
それが今回の日銀の異次元緩和を発動すると急激な円安になっていきました。
投機筋は金融政策に逆らわずに政策に合わせて円売りをして、円を大幅安にしたのです。
投機筋は政策に逆らわないで利益を上げる方を選びました。

もちろん、貿易の取引金額によって為替相場の値段に変動がありますが、日本銀行の発行するお金が異次元に発行するのですから供給超過となり、通貨の価値が下落するのは当然のことですよね。
お金の価値というのは、その発行量によって決定されるのですから、供給過剰であれば円安にいくのは当然の話になります。

為替相場はかつて、貿易などの実需の売買で決まるものでしたが、投機筋による投機で動くようになっているのが実際のところになります。
ただ投機筋も金利動向等でも動くことがあり、各国の経済状態に変動します。、
為替の変動要因というのは、その時々によって違い、その変動に合わせる為に為替相場は動くと考えた方が正しいです。
実際に変動要因が特定できない場合は市場参加者の意見をみることがとても重要になってきます。